現在、地球上のいたるところで大気汚染、環境悪化などによる酸素不足が起きています。数百年前は25%近かった大気中の酸素濃度が現在では平均して21%まで落ちています。更にストレス、不規則な生活習慣、喫煙、飲酒、体力の衰えによって、現代人は慢性的な酸素不足に陥っています。
空気中の酸素濃度が低下することを「酸素欠乏症」と言い、人体が酸素濃度18%未満の環境におかれると生じます。
酸素不足は様々な疾患の引き金になる可能性もあり、大変危険です。
また、血中酸素濃度が低い人は、痩せづらい体質になってしまったり、疲れが取れにくくなることもあります。
最近は「睡眠負債」という言葉が広く知られてきました。日々の睡眠が足りないことによって、心身に深刻なマイナス要因が積み重なっていく状態のことです。酸素カプセルの使用により血中酸素濃度をアップさせることで、脳内にも酸素の供給が増え、脈拍が少なくなります。これは自律神経が落ち着くことで、質の良い睡眠をとれる体の状態になることを示しています。また、酸素カプセルを使用して、効率よく酸素を摂取しながら眠ると、約2時間の使用で5時間の睡眠と同様の休息・リラックス効果があると言われています。
糖分や脂肪を燃焼させる脂肪分解酵素のリパーゼが活動するためには、十分な酸素が必要です。酸素を身体に取り込むことで、新陳代謝をアップさせ、脂肪燃焼を促進し、普段の基礎代謝が高まります。
また、体内の脂肪量には脳内の物質も関係してきます。脳に酸素を大量に取り込むことで、身体の脂肪量を調節する脳内物質のレプチンが増えてくるといわれています。このレプチンが正しく働くことで、余分な脂肪を溜め込まないように脳が身体に指令を出してくれます。そうすることで、太りにくい体質を作ることにもつながるのです。
疲れは筋肉に乳酸が溜まっていくと感じます。肩のコリや身体のだるさも乳酸の仕業。
酸素はこの乳酸を炭酸ガスと水に分解して体外へ排出します。
プロ野球チームやサッカーチームなどが酸素カプセルを導入しているのは、この効果を狙ってのことが多いのです。
サッカーイングランド代表のベッカム選手が、ワールドカップ直前に骨折をした後、驚異的な回復を見せました。この時ベッカム選手が使ったといわれるのが高気圧酸素療法です。
酸素カプセルも、ケガの回復には同じような効果があるといわれています。というのも、筋肉や靭帯の損傷や骨折などで傷ついた細胞を再生するには、多くの酸素を必要とするからです。常に体内の酸素を十分に満たす事により、ケガをしにくい身体をつくります。
脳の重量は体重の2%ですが、1回の呼吸で摂取する酸素の4分の1を脳が消費しています。
体内に酸素が十分に供給されると、脳は活発に働いているα波を出している状態になり、この状態は集中力や記憶力が高まっている事を示します。
肌の健康は、古い角質が新しい細胞によって押し上げられ、はがれ落ちる事で保たれます。
酸素カプセルで細胞に届けられる溶解型酸素は、サイズがとても小さく毛細血管まで通りやすいため、皮膚細胞の隅々まで行き渡ります。それにより新陳代謝も活発になるため、皮膚の再生サイクルが正しく整えられる事で美肌効果が期待できます。
体内には2種類の酸素があります。それは【結合型酸素】と【溶解型酸素】です。結合型酸素はその名の通り、血液中のヘモグロビンと結びつく酸素です。
そして体内酸素の99%が結合型酸素なのですが、ヘモグロビンと結合している為にヘモグロビンの量を超えて運ばれることはありません。全身の血管の90%は毛細血管ですが、結合型酸素は分子量が大きく毛細血管を通りにくいという特徴があります。